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初心忘るべからず

「京都に帰りたい」と、夫の前で口ばしってしまった。
そしてそれは、夫を哀しませるに充分なことばだった。
「結婚」というかたちは私にとって必ずしもしあわせではない、もっと言えばデメリットのほうがはるかにおおきいとわかっていたけれど、それでも私は結婚に踏み切った。
ひとみと結婚して良かったと、しあわせだと、夫は事あるごとに言ってくれる。
それだけが、私の唯一のこころの支えだ。
しかしながら私自身はちっとも良い妻ではないことを日々痛感し、自責の念にかられている。
気分屋だししんどがってばかりいるしいつまでたっても料理の腕は上達しないし、社交性やバランス感覚や家事能力がことごとく(不足ではなく)欠落している。
四六時中、夫がからだの不調を訴えているのが、うごかぬ証拠ではないか。
「向いていない」「適性が無い」のひとことで片づけるのはかんたんだが、自分で決めて飛び込んだ以上は、せいいっぱい格闘してきた。
不様な悪あがきだったのかもしれないけれど。
私は私なりに夫をなによりもいちばん優先して大事にしているつもりだし、夫も(いつ愛想を尽かされても不思議ではないが今のところはそれなりに)私を大事におもってくれている。
それでいいじゃないの、それだけでいいじゃないの。
そうおもいたいのはやまやまだが、物事はそれほど単純ではない。
不安とプレッシャーと孤独と焦燥感に押しつぶされそうな日々。
私の望みはただひとつ、こころたいらかにぼんやり暮らすことだけだったのだけれど。
昨日とおなじようなふつうの毎日、no alarms and no surprises.
最近、悪夢ばかり見る。
夫から離婚を切り出される夢(数回見た)、夫が崖から落ちる夢。
私はなぜか腕に赤ん坊を抱いており、「冗談じゃない」「あんまりだ」「それでは話がちがう」との思いが胸中に黒く渦巻き、パニックに陥っている(実際、泣き叫びながら目を覚ます)。
子猿のようにみっともない顔をしてやせほそった赤ん坊は「きーきー」と耳障りな声で泣き叫び、私の神経を容赦なく苛む。
が、もちろん、どこの子かもわからない赤ん坊を投げ捨てる訳にもゆかない。
つかれる夢だ。


今日、午後から、京都にゆく。
シルスマリアさんの生チョコを買いにゆけば、夫のよろこぶ顔を見れば、もしかしたら何かが変わるかもしれない。
2年前、まだ結婚する前のバレンタインデイに、シルスマリアさんの「公園通りの石畳」(私の御用達)を贈った。
毎週末デートに誘われあちこち連れ出してもらえること、平日の夜にもしょっちゅう食事に誘われること、頻繁に寄こされる電話やメールに内心ややとまどいながらも、好もしい新鮮さを感じていた頃。
ただ生チョコを買いにゆく、という目的だけで電車に乗って出かけるのも、いいかもしれない。
そもそも私って、そうゆう人間だったじゃないの。

# by hitomi_spg | 2011-02-12 10:31 | 日常雑感

40years ago

40years ago_b0167674_2135698.jpgこれまで、太陽の塔との接点といえば高速道路のうえから通りすがりにちらっと垣間見るくらいしかなく、至近距離から眺めたことも無ければとくべつに興味をひかれたことも無かった訳です。
万博開催の1970年といえば、いくら私でも、まだ生まれておりませんでした。
当時の喧騒は知る由もありませんが、40年の時を経て、万博公園はみどりあふれる自然豊かな運動公園に生まれ変わっています。
正直、こんなにあるきやすいところだとは想像だにしておらず、人工的ながら工夫をこらされうつくしく整備された森や小川、滝、日本庭園をゆっくり散策しました。
広々としていて、なかなかあるきがいがあります。
梅林の梅がはやくも咲きはじめており、あまやかな香りをあたりにふりまいていました。
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おなじ梅でも、木の種類によって香りが異なります。
1本1本の前で立ちどまり、それぞれの香りを嗅ぎ分けます。

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今回私がもっとも気になった、「緑萼」という種類の梅。
文字どおり、みどりの萼がぽつぽつと愛らしい。


時分どきになり、陽あたりのよい広場の丘のうえで、お弁当をひろげました。
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夫がにぎってくれたおにぎり。
リクエストどおりのシンプルな塩むすびに、そのままぱりぱりたべてもおいしい味つけ海苔を巻いて。
ひとににぎってもらったおにぎりって、どうしてこんなにおいしいんだろう。
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私は、だしまきたまごを焼きました。
最近お気に入りの、関東風のあまめのたまごやき。
私は砂糖ではなく、三河みりんをつかいます。
さらりとした上品なあまさに仕上がります。



高校時代の友人に贈る出産祝いのお品が仕上がってきました。
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予想していたよりもっとずっとかわいらしい出来映え。
内野タオル、最高!



朝市で「駒井さん」におしえていただいた「べんりで酢」、なかなか便利につかわせてもらっていま酢。
トマトにかければ、あっという間にサラダのできあがり。
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「駒井さん」のかぶらで千枚漬も漬けましたが、これもまた、うまい。
寿司酢としてもつかえるそうですが、それにはちょっとあまめかな。

# by hitomi_spg | 2011-02-08 22:14 | 異郷雑記

他の為の散財は金、己の為の散財は鉛

この世界は「しみじみすばらしいこと」であふれていますが、「値段を気にせず買いたいものをおもいきり買う」っていうのもそのなかのひとつに含まれます。
まちがいなく。
数日前デパートにて実践し、ストレス発散、ひさしぶりに晴れ晴れしたきもちになりました。
お買いものって、いいですね。
自分の為のものでなかったとしても。
むしろ、他のひとの為にこころを込めてえらぶ贈りもののほうが、私はこころ踊ります。
「散財は、ひとの為にせよ」
今、おもいついた格言です。

他の為の散財は金、己の為の散財は鉛_b0167674_21291628.jpg
今年の義理チョコ。
ユーハイムのバウムクーヘンとはまたベタな、という印象ですが、これはバレンタインデイ限定のチョココーティングバウムなんです。
ちょうどひとりぶん、かわいらしいサイズのキンダーバウム。
左がスウィートで右がホワイト、どちらをえらぶかは早いもの勝ちです。


私のひいきにしているメーカーのひとつに「内野」さんがあり、わが家のマットやトイレタリーやタオルはもちろん、お祝いや内祝いにもつかわせてもらっています。
ここのタオルは本当にすばらしく、すばらしく、筆舌に尽くしがたくすばらしく・・・すばらしいのです。
信じてくださらないなら、売場に出かけて行ってご自分で肌ざわりをご確認くださいませよ。
先月、高校時代の友人が玉のような女のあかちゃんを無事産みました。
出産という大役を無事果たし母親となった友人をねぎらうお品を贈ろうと決めていたのですが、気づけば手にしていたのはお嬢さんの為のもの・・・。
そしてそのお祝いにえらんだのが、やはり内野タオルなのでした。
やわらかくやさしい肌ざわりの無地ぴんくのハンドタオルと、淡いぴんくと白のボーダーの中くらいのサイズのひもつきタオル。
さくらんぼのワンポイントとお嬢さんのお名前(ひとつはひらかな、ひとつはローマ字)をそれぞれに刺繍してもらい、世界でひとつだけのオリジナルタオルを。
スタイやベビーエプロンでなくタオルにしたのは、幼稚園や小学校に通う年齢になってもつかってもらえるように、とおもったからです。
明日、できあがる予定です。
たのしみ、たのしみ。


他の為の散財は金、己の為の散財は鉛_b0167674_215403.jpg
立春を過ぎ、空気がゆるんで春めいてきました。
3月中旬の気候ということで、日中はコートがいらないくらい。
昼間はリビングの窓も開けはなしています。
白いレースのカーテンがそよ風に揺れ、リビングにあたたかな陽だまりをつくります。
その様子を眺めているとじっとしていられず、部屋のあちこちをいじってインテリアを春バージョンに変えていってしまいます。
春には、白い布や小花模様が、よく似合う。
今年からは、さくらモチーフのグッズととうさぎモチーフのグッズをすこしずつあつめてゆきたいとおもっています。
にこのぽかぽか陽気がいつまでつづくかはわかりませんが、ひと足はやい春のきぶんをていねいに味わっています。
舌のうえでころころころがすように。

# by hitomi_spg | 2011-02-04 22:09 | 身辺雑記

夫の退院

やはりインフルエンザに感染していた夫が、今日の午後、隔離先(夫の生家)から退院してきました。
3日半、ご両親には本当にお世話をかけました。
ご両親の献身的な看護があってこその回復です。
お見舞いに果物やプリンやアイスクリーム、自家製の鶏粥や野菜ポタージュスウプの鍋を抱えて差し入れに通う日々も、もう終わり。
明日から出勤するつもりの夫は、和室に敷いた布団でおりこうさんに安静にしています。
今夜はビタミンたっぷりのトマトソース煮込みにしましょう。

今回も気力だけでうごいていた私は、結局、奇跡的に罹患は免れました。
ご両親の咄嗟の裁量と、「インフルエンザには絶対かからないぞ」と気を張っていたおかげです。
「つよいね」「うつらなくてよかった」と言われますが、私はからだは決してつよくはありません。
私とて丈夫ではないのだけれど、それ以上に夫が丈夫でないだけです。
ただ、私が寝込む訳にはいかないだけなのです。
気丈さだけが取柄、ということにしておかなくては、とてもやってゆけません。

# by hitomi_spg | 2011-02-01 15:11 | 日常雑感

風邪再来

昨年末にひどい風邪をひいて寝込んでしまった夫ですが、ああ、またもやどこかで風邪をもらってきてしまったようです。
しかも今回は、インフルエンザの可能性もあり。
風邪薬を服用しても、熱が下がらない。
もしインフルならば、今さら隔離するまでもなく、きっともう私もかかってしまっていることでしょう。
今回も気合いだけで乗り切るか!?乗り切れるのか!?
ただありがたいことに、今回は夫も食欲がまだあるようで、「駒井さん」の下仁田葱とほうれん草をたっぷり入れた豆乳湯豆腐をきちんときしめんで〆、ぽかぽかにあたたまってパジャマに着替え、8時前に就寝しました。
今、すやすやと眠る枕もとに、氷水でうすめたスポーツドリンクの魔法瓶と、せきのど飴を置いてきました。
明日はゆっくりやすませてもらって、大事をとってください。


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今日、黒胡麻食パンを焼いたのですが、これを夫がたべられるのは、だいぶあとになりそう。
スライスして冷凍しておこう。
この食パンを最後に、諸事情により暫時、パンを焼くのはおやすみすることにしました。
やや長期休業になりそうです。
再開のその日まで、よそのパン屋さんのパンを存分に味わいたいとおもいます。

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こちらは夫の会社ちかくの「フルール・ド・ファリーヌ」のパン。
手前がいちぢくのパン、奥が天然酵母の胚芽入りパンです。
おみやげにパンを買い帰ってくれる夫って、なかなかわるくないです。


先週の土曜日、2歳半の王子様をつれて夫の友人夫妻があそびに来てくれました。
今回はお食事にお招きすることもかなわず、アフタヌーンティーに甘んじたのですが、そのぶん充実した内容にしました。
秋山さんのほうじ茶プリン(絶品!)にリコッタのチーズケーキ、地元産あきひめ、ドライフルーツたっぷりのブランデーケーキ。
コンパクトサイズのそれらをすこしずつ、にぎやかに長方形の個別皿にならべ(「カフェみたい」だと夫が絶賛してくれました)、中央の大皿には地元産クッキーやチョコレート、ちびちびみかんを盛り合わせて。
ルピシアの紅茶2種を淹れ、たくさんたくさんおしゃべりしました。
かわいらしいさかりの2歳半の王子様はひっきりなしに動きまわり、ぺちゃくちゃおしべりし、叫び、笑い、終始ハイテンション。
とても2歳児とはおもえないボキャブラリーの豊富さに、ただただおどろきたまげるばかりでした。
もう小学校に入学できるレベルではないでしょうか。
賢いお子です。神童です。
子供さんの吸収力って、すごいですね。
凄まじいですね。
彼の成長から、目が離せません。

# by hitomi_spg | 2011-01-27 21:32 | 身辺雑記